胃部検査の種類とそれぞれの目的

胃部検査は、胃や食道、十二指腸の状態を評価し、疾患の早期発見に役立つ検査です。年齢に応じた適切な検査を受けることで、病気のリスクを減らし、健康的な生活を送ることができます。
本記事では、胃部検査の種類とそれぞれのメリット、デメリット、及び、検査を選ぶ際の考慮すべき事項について詳しく説明します。

胃部検査の種類

胃透視検査(胃バリウム検査)

胃バリウム検査は、バリウムと呼ばれる特殊な液体(造影剤)を飲み込み、レントゲン撮影によって胃の内部を観察する検査です。この検査は、胃壁の異常や潰瘍、ポリープ、腫瘍、逆流性食道炎などを発見するのに適しています。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃内視鏡検査は、薄い管状の内視鏡を口もしくは鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察する検査です。この検査は非常に詳細な画像が得られるため、胃の粘膜の異常、ポリープ、腫瘍、胃潰瘍、胃炎などを検出するのに非常に有用です。

胃がん血液検査(腫瘍マーカー)

胃がん血液検査は、血液中に存在する特定の物質(腫瘍マーカー)の量を測定することで、胃がんについて評価する検査です。代表的な腫瘍マーカーとしてはCEAやCA19-9などがあります。胃がんの早期発見には適していませんが、進行度や治療効果などの評価判定に役立ちます。

それぞれの種類のメリットとデメリット

胃バリウム検査のメリットとデメリット

【メリット】

  • 胃内視鏡検査よりも負担が軽いと感じる人が多い。
  • 画像が即座に得られ、検査時間は短い。
  • 胃や食道の形状や動きを観察できる。
  • 費用が少なくてすむ。

【デメリット】

  • 胃内視鏡検査ほどの詳細な画像は得られない。
  • 胃粘膜の小さな異常やポリープなどを見逃す可能性がある。
  • バリウムを飲み込む際に違和感を覚えることがある。
  • 発泡剤を飲むことで、腹満感や曖気(げっぷ)を生じることがある。
  • 検査後、バリウムにより白色便が出たり、便秘になることがある。
    ※通常、検査終了時に下剤が処方されます。
  • X線を用いるため放射線が健康に影響する可能性がある。
    ※妊娠中の方には行わないことになっています。

胃内視鏡検査のメリットとデメリット

【メリット】

  • 胃の粘膜を直接観察できるため、非常に詳細な診断が可能。
  • 小さなポリープや早期の胃がんが可能である。
  • 組織の生検を行うことができる。

【デメリット】

  • 胃カメラの挿入に伴う咽頭反射や送気による腹満感により苦痛を感じることがある。
    ※経鼻内視鏡により負担を減らすことができます。
  • 専門医による検査では、画像が即座に得られ検査時間は胃バリウム検査と同等である。
  • 胃バリウム検査より費用がかかる。

胃がん血液検査(腫瘍マーカー)のメリットとデメリット

【メリット】

  • 採血であり簡便に検査を受けることができる。
  • 胃内視鏡検査やバリウム検査よりも体への負担が少ない。
  • 進行度や治療効果の評価判定に有用。

【デメリット】

  • 他の疾患や喫煙などが原因となり偽陽性となることがある。
  • 腫瘍マーカーの値だけでは、胃がんの有無や進行度を完全には判断できない。

ご自分にあった胃の検査を選ぶ際の考慮するべき事項

胃部検査を受ける際には、個々の状況や医師の指示に基づいて、適切な検査を選ぶことが重要です。以下は、胃部検査を選ぶ際の考慮すべき事項です。

【症状やリスクファクター】
胃の症状や家族歴、年齢などによって、特定の検査が適している場合があります。また、胃がんのリスクファクター(喫煙、過度のアルコール摂取、ヘリコバクターピロリ感染など)がある場合も、早期発見のために検査を受けることが重要です。

【既往歴】
過去に胃の疾患や消化器系の問題がある場合は、過去の検査結果や治療履歴を考慮し、適切な検査方法を選択することが重要です。

【医師の指示と専門性】
胃部検査は専門的な技術が必要であり、経験豊富な医師によって実施されることが望ましいです。医師からの適切なアドバイスや指示に従うことで、信頼性の高い結果が得られるでしょう。

【医師の指示と専門性】
胃部検査は専門的な技術が必要であり、経験豊富な医師によって実施されることが望ましいです。医師からの適切なアドバイスや指示に従うことで、信頼性の高い結果が得られるでしょう。

【検査の負担とリスク】
各検査方法では、メリット・デメリットやリスクが異なります。また、胃内視鏡検査ではまれに出血や感染などの合併症が発生する可能性もあります。検査に関連するリスクや合併症についても理解し、自身の体調と照らし合わせて選択することが重要です。

【検査の目的と範囲】
胃部検査の目的や範囲は個々の状況によって異なります。胃バリウム検査は胃の形状や動きを観察するのに適している一方で、胃内視鏡検査は詳細な粘膜の観察や組織の生検が可能です。胃がん血液検査は、腫瘍の可能性や治療効果の評価判定に用いられます。自身の健康状態や検査の目的に合った方法を選択しましょう。

【検査の予約】
胃部検査は通常予約が必要であり、検査日程と自身のスケジュールを調整する必要があります。

【結果の扱いとフォローアップ】
検査結果によっては追加検査や治療が必要な場合があります。その際には、医師との適切なコミュニケーションを図り、適切なフォローアップを受けることが大切です。

まとめ

胃部検査は胃や食道、十二指腸を評価する有用な検査です。胃バリウム検査、胃内視鏡検査、胃がん血液検査など、さまざまな検査方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。自身の状況や医師の指示、検査の目的と範囲などを考慮して、適切な胃部検査を選び、早期発見や治療の機会を得ることが大切です。定期的な検査を受けて健康管理に努めましょう。

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